見通し甘かった「日露首脳会談」
2016/12/18
注目の日露首脳会談が終了致しました。
日本が期待した「北方領土」返還には言及せず、共同経済活動で合意となりました。
北方4島内では、両国の法律ではなく、新たな仕組みを決めて運用するという、日本の
得意とする「玉蟲色」の決着となりました。
日本側からすれば、旧ソ連が「日ソ不可侵条約」を一方的に破棄し、敗戦のドサクサに
紛れて略奪された、日本固有の領土と言っていますが、ロシア側に言わせれば、日独伊三国同盟
の悪の枢軸国による侵略行為に対し、世界や連合国からの強い参戦要請に応え、その結果、戦利品と
して得た領土である。との認識です。
戦後処理についても、日本はアメリカの言いなりとなり、当時社会主義国である
ソ連・中国の戦勝国を除き、西側主導による「サンフランシスコ条約」で勝手に
独立宣言をした。との思いがロシアには有ります。
あれから71年も経過し、資源が豊富で太平洋に対する軍事的要衝であるこの土地を
手放す筈はありません。(この土地に暮らすロシア人にとって、この地は故郷となりました)
安倍総理の地元民や、夫人の歓待にも関わらず、断固として甘い譲歩を
しないプーチン大統領は、やはり百戦錬磨の政治家です。
安倍総理の故郷への招待や、温泉接待の甲斐もなく、世界ではプーチン大統領の
歴史的外交の勝利と報道されています。
クリミア併合問題で、西側に同調してロシアへの「経済制裁中」の日本に、領土を返還する事
事態有り得ない話なのです。日本の過大な期待と、ロシアとの常識のズレが今回の結果
だったと言えます。
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