大企業の栄枯盛衰。
2017/02/26
「驕れる平家は久しからずや」と言いますが、これは現代にも通じます。
不正会計やアメリカ子会社の巨額損失などで、世界で19万人の従業員がいる
東芝グループが窮地に立っています。
東日本大震災による福島第一原発の事故により、急激な規制強化が原因と言えども、
経営判断のミスは、グローバル企業の「東芝」さえも危うく致します。
私の両親も東芝のグループ企業に勤務していたので、私も東芝のお陰にて生活できました。
日本で初めて電球を生産し、戦後の高度経済成長の波に乗り、日本は元より世界的な
大企業へとなりました。
「光る~光る東芝♬」の歌でお馴染みの「東芝日曜劇場」は、私が物心つく前からありました。
照明器具はもとより、家電・モーター・電車・レコード・半導体・原子力等、事業の種類は豊富です。
青年雑誌の人気漫画である「課長・島耕作」シリーズの舞台である「初芝電産」は、東芝が
モデルと言われています。この漫画も長寿漫画であり、主人公の島耕作は、遂には「社長・島耕作」へと
昇進して行きました。
そんな巨大企業が、不正会計による粉飾決算を行い、世間から信用を失い、今回の債務超過へと
坂道は転がって行きます。既にリストラされた社員は何万人にも及びます。
ダイエー・シャープ・三菱自動車等、一世風靡しながらも没落した大企業は
数多くあります。東芝がこのようになった元凶は、アメリカのウェスチングハウスの
買収から始まったと言われています。
先日の報道では、ウェスチングハウスに「破産法」を適用させるとの事ですが、大企業の
面目をかなぐり捨てて、子会社や優良事業を切り捨てても、「東芝」存続を経営陣は推し進める
ようです。
今後も「東芝」のリストラは続行される事でしょう。子供の頃から努力してエリートと
して、大企業の「東芝」へ入社した何万の社員と、その家族が路頭に迷うことになります。
世界の「東芝」が2部降格や、ましてや上場廃止になれば、益々株価も暴落する事でしょう。
人間も企業も、何事にも何処に「落とし穴」があるのか分かりません。
人生はまさに「栄枯盛衰」です。
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