「安い」のリスク
2017/04/02
昨日から「新年度」がスタートしました。
新入生や新社会人にとっては、期待と不安の春です。
そんな折に、格安ツアーで有名な旅行会社「てるみくらぶ」が倒産しました。
負債総額151億円、未実行で事前に集金した旅行代金が99億円も有り、詐欺の疑いもあります。
被害者への返金は、1%程度と言われ、まさに「安物買いの銭失い」となりました。
特に、既に海外へ行っている旅行客に、「どうぞ、自力で無事に帰国して下さい」との
会見での発言には呆れます。
格安ツアーには「からくり」が有ります。我々は疑いの目を持って判断しなければなりません。
「てるみくらぶ」は自転車操業で、現金を前払いで要求しなければ立ち行きませんでした。
粉飾決算で財務状況をごまかし、年度末を狙って段取り良く倒産したところを見ると、計画倒産
だった事が、よくわかります。
可哀想なのは新入社員です。田舎からアパートを借りて上京したのに、入社前に失職です。
無責任極まりない所業に、怒りさえ覚えます。
人手不足で苦しむ企業や団体が、無試験・無条件で採用するとの救済支援に、多くが名乗り出ている
のがせめてもの救いです。
「安さ」と言えば、牛丼を思い浮かべますが、デフレ脱却のアベノミクスは、何処に行ったのでしょうか?
デフレの罪悪感は、牛丼チェーン店も十分に理解しています。しかし、安くすればお客が増えて売上が上がります。
利益は減少するけど、売上が上がり、結果的には増収となるそうです。
我々は「安い」と言う「リスク」を、理解すべきなのかも知れません。
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