助けて下さ~い。
2019/02/04
昨日の夜中に、大変な経験をしました。
今年のインフルエンザは、過去最高の猛威との事ですが、私に続き妻も発症してしまいました。
妻は風邪気味だったので、先週の月曜日に「かかりつけ医」を受診し、インフルエンザ検査をしてもらったところ「陰性」でした。
この時期にインフルエンザでは無く、普通の風邪とは珍しいと言われながら処方薬をもらいました。しかし、なかなか改善せず熱も下がらないので、木曜日に再度「かかりつけ医」にてインフルエンザ検査をしたら「陽性」でした。最初の検査では時期が早すぎたのだろうとの事でしたが、この対処遅れがこじらせの原因です。
インフルエンザ吸引薬の「イナビル」を処方され、熱は翌朝には下がりましたが下痢や嘔吐が止まらず、金曜日の夕方も受診して「吐き気止め」の薬をもらいました。
それでも一向に快方せす、飲み食いもできず衰弱して行くので、土曜日の朝に「かかりつけ医」に電話して点滴治療をお願いしましたが、インフルエンザ・ウイルスが体内から出るのを待つしかない。対処療法しか術が無いので気長に耐えて下さいと拒否されてしまいました。
妻は更に衰弱して、介助しなければ歩けないようになってしまいました。そして、この日の夜中(日曜の午前2時頃)に呼吸も困難になってきたので、車に乗せて近くの救急外来に連れていきました。今までに何度か行った事がある救急外来ですが、受付が消灯され誰もいません。叫んで呼んでも誰も出て来なく、仕方が無いので別の病院の救急外来に向かいました。
初めて行く病院でしたが、救急指定病院であることは知っていたので行きましたが、こちらも看板すら消灯され入口も鍵で閉鎖されていました。緊急インターホンを何回も押していると、ようやく守衛さんが出てきて、今日は外科の先生しか居ないので他の病院へ行ってくれと言われました。「どこに行っていいのか分からない」と訴えると、このカードを渡されました。
いつの間にか救急外来は「完全予約制」になっているそうです。慌てて出てきたので、私も妻も携帯電話を忘れて来ており、守衛さんに電話を借りて電話しました。
電話をするとオペレーターが症状を聞いて、今の時点で専門医のいる救急外来を紹介してくれますが、遠方の病院ばかりです。そして後は直接電話して予約交渉しろとの事だったので、最初に行って誰もいなかった病院の電話番号を教えてもらい電話しました。病院側も基本的には来てもらいたくなさそうな対応で、かかりつけ医と同じように我慢して耐えろと言います。「衰弱しきった妻を車に乗せ、もう1時間も病院を探し回っている。息も絶え絶えなのでとにかく診てもらいたい」と必死に嘆願し、診察次第では何も治療しない場合がある事を条件に、渋々承諾してもらいました。
夜中なので交通量が極端に少なく、違反覚悟で車を飛ばして元の病院に戻りました。予約したからなのか、今度は照明も点いており受付にも担当者が待っていました。看護師さんも出てきて症状を確認して、仮眠中の当直医を呼んでくれました。当直医からも「かかりつけ医」と同じことを言われましたが、可哀そうと思ったのか「点滴を1本打ちましょう」と言ってくれました。
妻も、点滴治療を受けられた事で、精神的に安堵したのか、呼吸も落ち着き治療中は深い眠りにつけたようです。まさに地獄に仏のような思いでした。
私が、救急外来の完全予約制を知らなかったために、妻にも苦しい思いをさせてしまい、本当に申し訳なく思います。
「働き方改革」の影響なのか?このシステムを運用すれば、確かに病院側の無駄も省かれ、患者側も専門医が当直している救急外来を知る事ができるので、理にかなった方式と思います。
医療知識のあるオペレーターが、最初に相談に乗り受診の有無や最適の医療機関を紹介してくれますが、身内が苦しんでいる様子を見ている素人なら、とにかく何とかしたいと思うはずです。
素早く効率的に救急外来を受診するためには、結果的には救急車を呼ぶ事となり、救急隊の負担が増えるのでは無いでしょうか?
とにかく、私は真っ暗な病院の中心で、「助けてくださ~い」と、愛を叫んだ夜でした。(ようやく妻も、快方に向かっています)
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