「赤木ファイル」公開。
2021/06/27
森友問題で、財務省が「公文書ねつ造」を行った件につき、自殺した職員(赤木俊夫氏)の資料が公開された。
この問題は、組織の在り方や、上司の権限の範囲、権力者への忖度など、深く考えさせられる。
決済文書を改ざんやねつ造する事は、もちろん「不正」ですが、組織の一員として上司の責任のもと、組織的指示に従わない事の善悪はどうなのか?
当時の安倍首相が、「私や妻が関与しているなら、総理は勿論のこと国会議員も辞める」と国会答弁してしまい、当時の政府内は政局がらみとなり混乱した。
当時の責任者である財務省・理財局長である佐川氏は、官僚生命を掛けても問題の終息を図る覚悟をして、改ざんねつ造を指示したものと思う。
「小事に目を伏せ大局を守る」のが真の正義なのか?1ミリたりとも不正を許さない事が正義なのか?それぞれの立場の人間により解釈はマチマチだが、結果的に個人の利益に利するのか?社会の利益に利するのか?で判断して欲しいものである。
しかし、こんな事のために実務者の末端の職員が自殺に追い込まれる事は間違っている。家族にとっては、まったく迷惑で納得できない結末である。
最高責任者の麻生財務大臣は、「改ざんねつ造を認め、調査は終了し、関係者の処分も行ったので、これ以上の再調査は不要である」と言っているが、遺族には申し訳ないが、私もこれ以上の追及は非生産的かと思う。
それよりも私は、今回の件を教訓に組織的な行為に対する、公正な「内部告発や通報制度」の充実を図るべきと思う。人間は弱いもので、それぞれの立場において守るべき職責や大義名分があると思う。実務者が「この指示はおかしい、不正である」と思えば、自分が不利になる事が無いように保証され、お伺いを立てられるシステムが早急に必要であると思う。赤木さんの「死の抗議」を無駄にせず、今後は同じような苦しみを無くすような社会になってほしい。
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