「平和と戦慄」表裏一体
2021/08/29
パラリンピックが、いよいよ東京で開幕した。差別や偏見を乗り越え「共生」の名のもとに人類は一つになろう。との思いがある。
私も初めて開会式をしっかりと視聴したが、オリンピックとは一味違う演出で「深みと意義」を感じた。
私も初めて知ったが、ハンディキャップを持っている方の人口は、全世界で15%にも及ぶそうである。
先天性の疾患が原因の方もいれば、事故や戦争・紛争による後天性の負傷や病気が原因の方もいる。障碍を持つ「パラアスリート」達のプレーやパフォーマンスを観戦すると、思わず「すごい」と驚嘆してしまう。このような大会が開催される事には「平和」を実感させられる。
しかし、東京で平和の祭典が開催されている最中にも、危機的状況に陥っている紛争地域も世界には存在する。
武力による政権剥奪が発生したアフガニスタンでは混迷を極めている。日本人や日本に関連するアフガニスタン人を救出するために、自衛隊が派遣されたが難航している。
政府の対応の遅れや、カブール空港付近での混乱やテロ攻撃等で、日本への退避希望者が空港に到着できず、せっかく自衛隊の輸送機が有っても搭乗できない状況のようだ。
日本の法律の限界なのか?自衛隊は安全な地域と認められる国や地域へは、邦人救出の為の行動はできるが、他国での戦闘行為は禁止されている。
つまり、治外法権の空港エリア内では活動できるが、アフガニスタンの空港外での邦人の警護や誘導ができない。あくまで退避者が滑走路内の自衛隊機まで到着しなければならないのだ。
隣国の韓国では、軍の特殊部隊が「ミラクル作戦」と銘打って、タリバンの検問所を強行突破して377名を韓国に退避させ、大いに気勢を上げている。
韓国を含めた各国は、自国民や関係者の退避を完了させているのに、なぜ日本は出来ないのか?(なんとも情けない話である)
日本の法律に限界があるのなら改正すれば良い。日本は外国を侵略した歴史から、厳しい自制規律を設けているが、侵略行為と自国民救出行為は区別できるはずだ。
今後も世界では紛争や政権交代は有り得ます。グローバルな世界となって久しく、日本人は世界の隅々まで存在しているはずです。
タリバンは、世界各国に政権を承認してもらおうと意図して、退避できなかった各国国民を人質にして優位に交渉しようとしています。今後日本政府は、日本人がアフガニスタンに取り残されている事を前提に外交交渉をしなければなりません。暴力で政権奪取した集団に人質を取られ、難しい交渉になるのは明らかです。
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