国会議員の登院義務。
2023/01/29
昨年の参議院議員選挙で比例当選したものの、1回も登院しないどころか、日本にも滞在していないガーシー議員へ懲罰が科されそうである。
芸能人のスキャンダルをユーチューブ等で暴露して、一躍「ガーシー」として一時期人気を博したが、反社会的勢力からの仕返しや、名誉棄損や詐欺・脅迫容疑での逮捕を警戒して、ドバイに身を隠している。
このような方が参議院議員に当選すること自体が異常だと私は思うが、運よく時代の流れに乗れたのだと思う。所属するN党(NHKから国民を守る党)では、何としても議席を獲得したくお互いの利害が一致したのだろう。
昨年の参議院議員選挙でN党は83.4万票を獲得し、その中でもガーシー議員は個人名で28.7万票を得て1議席を獲得当選した。
ガーシー議員は、国会の質問で政治家の悪事やスキャンダルを暴露すると息巻いているが、国会と言う最高議決機関で本当に暴露できるのかは疑問である。(噂では無く証拠が必要)
N党は参議院で2議席を保有しており、議員歳費や公設秘書経費・政党助成金等で年間何億円も税金から資金を得ている。参議院議員の任期は6年なので、しばらくは収入も安泰である。
N党は、NHK受信料に対し特別な政策を持つ特異な政党でもある。憲法で政治・結社の自由は保障されているので、どんな政治信条を持とうが構わない。支持者がいるから議席も維持できている。
N党の公約の大看板は、「NHK受信料は視聴したい人だけが支払えば良い」という政策である。現代では電波もデジタル化しているのだから「スクランブル放送」方式にすれば良いとの主張である。(実際にNHKのBS放送は、今はスクランブル放送である。地デジ放送が問題)
これに対しNHKは、災害報道や公共放送としての責任を維持するため、財源はTV等の視聴機器を持つ世帯に広く支払ってもらう必要があるとの主張だ。
NHKが時の政権や企業からのスポンサー料を財源とするなら、公正な報道が放送できないとの主張も理解できるし、NHKを視聴しないのに受信料を強制的に徴収するのはおかしいとのN党の主張にも一理ある。(年金受給者等の経済弱者は無料で、災害時にはスクランブル信号を解除すれば良いとの提案)
NHKの視聴料については政治的な解決が必要であり、政治目的達成の為にはN党の党勢拡大が必要で有る事には私も理解できる。しかし、そのためにも国会での政治活動が必要なのでは無いだろうか?
ガーシー議員が帰国しないことと、国会に登院しないことは政治活動上の都合では無く、あくまでも個人的な事情のように思える。
業を煮やした参議院が、ガーシー議員へ招状を送付し、それでも登院しなければ懲罰委員会で問責する事となった。現在衆参両院にて通常国会が開催中なので、ガーシー議員にも登院する責任は当然あるし、所属議員を厳しく管理できないN党にも責任が有ると思う。年間2千万円以上の歳費が税金で議員に支給されている。ガーシー議員は国会議員としての立場を自覚すべきである。
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