史上初、イラン・イスラエル直接戦闘!
2024/04/21
45年もの長きに渡り対立していた、イランとイスラエルで初めて直接戦闘が起こった。
発端は、イスラエルの隣国シリアにある「イラン大使館」が空爆されたことにある。この攻撃はイスラエルによるものとイランは断定し、13日にイスラエルへ報復攻撃を行った。
これに対しイスラエルは、19日にイランのイスファハン州にある空軍基地へ報復攻撃をした。この報復合戦はいつ終息するのか?
イランの核施設をイスラエルが攻撃する可能性も高いが、世界は大規模戦争に拡大しないことを祈るばかりである。
イスラエルの後ろ盾であるアメリカの強い忠告もあり、イスラエルの報復攻撃はとても小規模であった。お互いに面子は立てたので今後はこれで止めて欲しい。
そもそも、何で両国は対立しているのかと言うと、「昨日の友は今日の敵」のような歴史がある。イランもパーレビ国王が統治する王政時代は親米国家であり、同じ親米国家のイスラエルとも飛行機の直行便が往復就航する親密さであった。
しかし、1979年に「イラン・イスラム革命」が成功して、イランの王政が倒れイスラム原理主義の現政権が樹立した。イラン新政権はイスラム教の聖地であるエルサレムを占領するイスラエルを国家として認めず、即時国交断絶のうえ敵対視した。
その後のイランは、イスラエルの同盟国であるアメリカとも対立し、イスラエルと対立する武装組織のハマス・ヒズボラ・フーシ派等へ軍事支援を行いイスラエル包囲網を構築した。
2002年にイランの核開発疑惑が勃発し、イスラエルやアメリカは過度に警戒している。(イランの保有する射程距離2000km以上の弾道ミサイルに核爆弾を搭載すれば、一瞬でイスラエルが消滅する)今まで、イランの核施設へのサイバー攻撃や火災、核開発研究者殺害事件等が度々起きているが、イスラエルやアメリカの諜報機関の仕業との見立てが有力である。
アメリカの影響力が低下してきたのか?今回、史上初めて直接的な軍事衝突が両国で起きた事は、一つの壁を越えたと言えるだろう。イスラエルはガザ地区での非人道的行為から世界の関心をそらすために、シリアのイラン大使館への空爆に及んだのでは無いかとの見立ても有る。イスラエルのネタニヤフ政権の暴走は、イスラエル国民もアメリカも制御不能となっている。イスラエルは戦時下なので選挙が延期されて戦時内閣の連立政権となっているが、ネタニヤフ首相を排除しない限りパレスチナ・中東問題は進展しないような気がする。
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