尊敬より利益を優先するトランプ政権
2025/02/23
ノーベル平和賞を狙っているアメリカのトランプ大統領が、キリスト教の復活祭(4月20日)までに強引にウクライナ戦争を停戦させようとしている。
ウクライナ戦争が停戦する事は大歓迎だが、ウクライナ抜きで大国(アメリカ・ロシア・中国)のみで交渉しようとしている。
先日、アメリカとロシアによる高官協議がサウジアラビアで行われた。この場にウクライナは招待されていない。ウクライナが憤慨するのも理解できる。
ウクライナもロシアも、もちろん停戦には前向きだが、お互いの要求が通らなければ吞めない話である。
ロシア寄りに傾いているトランプ大統領は、自分の言いなりにならないウクライナのゼレンスキー大統領への批判を強めている。
アメリカの前バイデン政権が、ウクライナに巨額な支援を行っていたので、トランプ大統領は一転してウクライナへ見返りを要求した。レアアース等の希少鉱物の50%を要求した。
世界最大の経済力と軍事力を要するアメリカは尊敬されていた。困窮する国を助け世界への貢献役となっていたが、トランプ大統領は堂々と対価を求めてくるし、温暖化防止協定からは離脱する有り様だ。
更に昨日には、トランプ大統領の盟友で影の大統領と言われている、イーロン・マスク氏が率いるスペースX社が提供する低軌道衛星ネットシステムの「スターリンク」を停止すると、ウクライナを脅している。
スターリンクを停止されれば、ウクライナはネット通信ができなくなるばかりか、効果の高いドローン攻撃も不能となり戦略的危機をむかえる。
かつて世界から尊敬されていたアメリカは、中国よりもひどい自己中心的な野蛮国となり下がった。言う事を聞かない相手には誹謗中傷を行い、挙句の果てには脅迫する始末である。国のトップであるトランプ大統領の性格なのかも知れないが、民主主義に基づき選んだのはアメリカ国民である。トランプ大統領のキャッチフレーズは「グレートアゲイン」である。アメリカを再び偉大な国にするとの宣伝文句は「この有り様」なのか?
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