空き家の特徴。
2016/10/09
空き家問題がクローズアップされてから久しいが、なかなか抜本的な
解決策が見つからない。
国内で空き家が820万戸(全住戸の3割)も存在し、防犯・安全・治安・景観の問題意識は有るのだが
抜本的な手立てが無い状況である。
政府も我々不動産業界に対し、積極的な流通を要請するものの、我々業界が空き家所有者の情報提供
を求めても、個人情報等のしがらみもあり、色よい返事が返って来ない。
当社も事業として「空き家管理」を行っているのだが、空家所有者の問題意識とコスト負担の意識が薄く
なかなか管理委託をしてもらえない状況です。
当社が調査したところ、空家には3つの特徴が有る事が分かりました。
売買需要が見込める「高級住宅街」にも空き家が多くあります。このような空き家は
相続問題が解決せず、主体的な所有者が不在であり留保状態の空き家が多いようです。
処分すれば高額となるため、相続人間で揉めているようです。
2つ目の要因は、再建築不可の物件のため、売却が難しい空き家も多く有ります。
売れもしない「負の遺産」なので、費用も負担したく無いという想いがあるようです。
3つ目の特徴は、「放棄物件」です。再建築は可能ですが、昭和の高度経済成長期に開発分譲された
住宅街の空き家が多くあります。
敷地面積が狭く、自動車の通行できない通路沿いに建築されている、いわゆる「木造住宅密集地」の空き家です。
このような物件は商品価値が無いので、再建築可能でも売れません。従って所有者や相続人は捨てている(放棄)のです。
空き家問題の解決は重要な課題ですが、一朝一夕での解決は難しい問題です。
空き家となる原因を解決しなければ、改善は望めないと思います。
個人的な家庭の問題に介入しなければならず、国家や行政が関与する難しさがあります。
私は、いづれ新法が必要になる時期が必ず来ると思っています。
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