2024年は、重要な選挙が多い世界的な「選挙イヤー」である。

今年最大のメインイベントは、１１月のアメリカ大統領選挙ではあるが、各国のリーダーが変われば世界の秩序も変わってしまう。

昨日は、世界的に注目された台湾の総統選挙が行われ、中国と距離を置く政策を主張する民進党の頼候補が勝利した。

台湾の与党・民進党は、台湾の直接自由選挙導入後初の３期連続の与党となる。中国寄りの野党・国民党は、選挙前に一度は合意した野党統一候補案が破綻したのが敗因である。

台湾にも複雑な歴史が有り、対岸の中国は巨大な経済市場を持つ同胞であり、強力な軍事力で脅してくる敵国でもある。国民も紙一重の難しい選択であった事が良くわかる。

台湾の総統選挙と同時に行われた立法委員選挙（国会議員相当）では、与党・民進党が過半数を維持できず、今後は難しい国政運営が予想される。

政治の世界は「一寸先が闇」だと言うが、世界の潮流が民主主義から権威主義へ移行しているのが気にかかる。「分断化の世界」と言われるが、紛争の種が存在する。

日本も自民党の「裏金疑惑」で、今月からの通常国会が大荒れになるのは目に見えており、いつ解散総選挙になってもおかしくない。日本も「世界の選挙イヤー」へ参加するのかもしれない。