世界に衝撃の「変装保釈劇」
2019/03/10
カルロス・ゴーン氏が保釈され、108日ぶりに自由を手にした。
しかし、その保釈時に工事誘導員のような変装をしていた事が、世界を驚愕させた。
帽子も作業着も、実在する埼玉県の会社から借り、乗り込んだ車も実在する埼玉の塗装会社の車両であった。
後日、この車両を運転していたドライバーにマスコミがインタビューすると、お得意様の会社の社長から、現場の下見と誘われて東京拘置所まで来たとの事でした。
マスコミが大勢いて、どこを塗装するのか不思議に思っていると、今度は「運転してくれるだけで良い」と言われ、2時間位ぐるぐる回り、後ろからバイクが何台もついてきたりヘリコプターが追尾したりで、何事が起ったのか分からなかったそうですが、最後まで同乗者が今を時めく「カルロス・ゴーン」とは気が付かなかったそうです。
このように、「敵を欺くなら、まず味方から」との徹底した作戦を練ったのが、保釈のスペシャリストと呼ばれる高野弁護士との事です。
この「変装逃走劇」が成功だったのか?失敗だったのか?賛否両論があります。「見っともないだけ」と辛辣な意見もあれば、マスコミの注目を変装に絞らせ、罪状の話題を封じたので大成功だったとの意見もあります。
当の高野弁護士は、ゴーン氏の名声を傷つけたと謝罪のコメントを出しましたが、今後の展開に対しどう影響するのか?不明です。
世界から非難された日本の「拘留制度」ですが、今回は各種条件が付いたとは言え、異例の早期保釈だったようです。現在のところの罪状は有価証券報告書虚偽記載等であり、罰金1000万円以下の罪です。これに対して108日の拘留や、10億円の保釈金では海外では理解されないでしょう。日本の検察の手法は、軽微な罪で身柄を拘束し、時間を掛けて執拗な尋問を繰り返し、大きな罪を導き出すのが古来からの手法です。
ゴーン氏の代理人は、無罪請負人とか、カミソリ弁護士と異名される弘中弁護士です。過去にも小沢一郎代議士の国策捜査や、村木元事務次官の証拠ねつ造冤罪事件等で無罪を勝ち取り、輝かしい実績を持っています。(ロス疑惑やホリエモンの脱税事件も担当)
ゴーン氏の巨悪の事実を検察に立件される前に、軽症か無罪かで早期に決着をつけたい狙いでしょう。今後の展開が楽しみです。
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