阪神大震災から26年。
2021/01/10
26年前の今日(1月17日)、阪神淡路大震災が発生した。
関東大震災以降、戦後初の大規模な地震災害となった。当時の私は31歳であったが、この震災に深い思い入れがある。
当時の私は、大手ハウスメーカーの工場に勤務し、資材の調達や製造計画を作成・管理する「生産管理課」で働いていた。
兵庫県から遠く離れた山形県に居たので、勤務先で昼休みに見たテレビのニュースで、初めてその事実を知り衝撃を受けた。まさかその後に、この大震災に大きく関わるとは夢にも思わなかった。
経験した事のない大規模な地震災害ではあったが、遠く離れた所の話であり、自分には全く関係が無いと思っていたが、発生後すぐに政府から要請が来て、仮設住宅400戸分を工期2か月で完成させなければならないとの業務命令が本社から厳命された。
本社・工場・全国の各支店を総動員して、「がんばろう」の合言葉の元、社内の一大プロジェクトがスタートした。注文住宅のハウスメーカーなので、当然ながら仮設住宅の経験もノウハウも無く、「0」からのスタートである。
本社の商品開発部や技術部が工場へ来て試作棟を作り、設計や部材展開・必要な資材を洗い出した。私は当時「生産管理課」の主任だったので、工場のプロジェクトリーダーを拝命し、試作棟の製造指揮を行い、その後の本格生産の指示や、部材・資材の手配、配送の段取りなど、ほぼ連日泊り込みで対応していました。
ボランティアではあるが工期は厳守。又、企業として取り組むので赤字を計上してはいけないとの社内命令もあり。連日悪戦苦闘していた思い出があります。
ほぼ2か月間、当時2歳だった子供達とも起きている時間に会うことができず、このプロジェクト終了後に見た子供達が、ものすごく成長していて驚いた事を覚えています。
阪神淡路大震災は、その後の日本に大きな影響を及ぼしました。建築基準法改正や災害ボランティア、自衛隊の派遣や避難所の整備・仮設住宅活用方法等、その後の東日本大震災での対応への架け橋となりました。毎年、阪神淡路大震災の追悼の日を迎えると、当時不眠不休で頑張った若き日を思い出します。
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