魚心あれば水心。
2021/02/28
総務省の接待問題で、国会が機能不全になっている。
元総務大臣でもあった菅総理の長男が、総務省の幹部官僚へ度重なる接待を行った事が週刊誌で報道され、公務員倫理規定違反で懲戒処分が行われた。
当初、総務省の官僚たちは「記憶にございません」との決まり文句を連発し、エリート官僚は全員が「若年性認知症」なのかと私は思いました。
しかし、文春オンラインで会食時の録音が公開されると態度が一変しました。もはや言い逃れができない事態となり、政府と総務省は「醜態」をさらす羽目となりました。
私は、今回の問題は「人間の悲しい性」かと思います。
菅総理は、安倍政権において史上最年長の官房長官を務め、官僚人事を一手に握っていました。菅総理の長男が悪いのか?官僚が悪いのか?仕組みが悪いのか?
あくまでも菅総理は、自分は一切関係なく、この問題は粛々と規則に基づいて処理されるべきと言っています。(自分は蚊帳の外との認識)
結果的に、接待を繰り返した東北新社の社長が引責辞任し、関係者は更迭人事や懲戒処分、給与報酬減額等で収まりを付けた。
私は、今回の件や安倍政権時代の数々のスキャンダルの元凶は「内閣人事局」にあると思います。
「国民に選挙で選ばれた政権が、政権に否定的な官僚を重用すべきではない」との目的で内閣人事局が設置され、各省庁の幹部官僚の人事権を官邸が一手に握りました。
これによって、信念を持ったエリート官僚は「骨抜き」となり、政権への「忖度」が横行してしまいました。公正中立で適材適所の人事制度や、評価制度の確立が急務であると思います。
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