首都圏の「緊急事態宣言」がようやく解除された。待ち遠しかった。

桜が満開となり、年度末で卒業・入学・転勤の季節でもある。（歓送迎会の季節）

私には「緊急事態宣言」解除後に、真っ先に予定していた事があった。それは故郷の山形への帰省である。

ところが、今度は山形県が独自の「緊急事態宣言」を発出してしまい、又しても帰省する事が不可能となった。

山形県は、突如急激に新規感染者が増加し、大変な事態となってしまった。感染者数の規模は、首都圏から比べればさほどとも思えない数字に見えるが、人口10万人当りに換算すると首都圏より高い数値となっている。

この原因は、隣の宮城県の爆発的感染が伝播したものである。地元以外ではあまり知られていないが、平成の大合併により宮城県の県都「仙台市」と、山形県の県都「山形市」は隣接市になっている。これは全国でも珍しい事らしい。

東北一の都市「仙台市」と「山形市」は、生活・経済の共栄圏となり、電車・高速バス・自動車等の交通が一体化している。

鉄道ではJR仙山線があり、東北のローカル線では最多の運航便数である。所要時間は1時間ちょいである。

高速道路も繋がっており、高速バスや自動車なら1時間30分以内で行き来できる。

私は新型コロナ発生以降、もう１年以上も帰省できていない。一人暮らしの母が昨年末に入院し、もはや一人暮らしは無理となり、そのまま老人ホームへ入所したが、１度も会えていない。

前から、他県者は来県後14日間は自宅待機しなければ、公共機関や病院・介護施設に入れない事になっていたが、今では他県者が入県する事すらできない。（義務では無いが世間が許さない）

母とは「オンライン面談」で話す事はできるが、実際に合う事ができるのはいつになる事か？　今のリバウンドの勢いを見ると、GWもお盆も危なそうである。故郷は本当に遠い。