日本の電力が危機に陥っています。今年の夏は発展途上国のように、頻繁に「停電」が発生するかもしれません。

なぜ、先進国である日本が電力不足に陥るのか？本当に日本には不幸な要因が連鎖しています。世界的なCO2削減・東日本大震災による原子力発電所の停止・再生可能エネルギーの不安定供給・ウクライナ侵攻によるロシアのエネルギー禁輸などです。

日本には多くの原子力発電所がありますが、福島第一原発事故により審査の厳格化が行われ稼働停止の発電所が多くあります。

日本の電源構成は、火力が70％以上を占めています。特にCO2を排出する石炭や石油による発電へは、世界から非難されており早急な転換を要望されています。

かと言って、再生可能エネルギーの普及を促進しても、太陽光発電の割合が増えれば天候に左右される不安定な供給となってしまいます。

日本は島国であり火山国でもあるので、風力や波力発電、地熱発電等をもっと積極的に開発すべきで有ったと反省すべきです。（開発コストが高く民間主導では採算が合わない）

政府は「節電しましょう」「節電したらポイント付与します」との政策を発表しましたが、猛暑の夏に節電すれば熱中症のリスクが高まり、命に関わります。

電力会社各社は、休止中の火力発電所や原子力発電所の再稼働を急いでいますが、間に合うのか微妙な状態です。

今夏の７月・８月が特に厳しい予測がされています。物価高によるエネルギー価格の高騰もあり、節約する事も当然ですが、供給量そのものも少なく、ダブルパンチの夏になります。

電気代も毎月値上がりして、半年で３割増しとなる予想が出ています。電気を使わず涼しく夏を過ごす術を教えて貰いたいものです。

今年初めて「電力需給ひっ迫警報」が発令されましたが、今夏も頻繁に発令される予感がします。

今夏は停電が頻発する事を覚悟して、アイスクリームや冷凍食品の備蓄を控え、電力を使用しない涼風グッズを準備して迎えたいと思います。