還暦の年に想う事。
2023/01/08
新年あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
今回の年末年始は、大雪とコロナ第8波と言うことで実家の山形へは帰省せず、家族とさいたま市でゆっくりとさせて頂きました。
元旦には近所の「御嶽神社」へ初詣に行き、同い年の妻と一緒に「60歳本厄」の厄払いとして、神主様にご祈祷をしてもらいました。(一人5千円でしたが、もれなくお札も付いてます)
まだまだ若いと思っていましたが、私達夫婦も還暦の年を迎えてしまいました。60年も生きると目まぐるしく時代が激動しており、今後は追いついていけるのか不安に感じます。
私が小さい頃は、小規模店舗が主流で、商品は販売元が決めた「定価」で売られるので、どの店舗へ行っても同じ値段でした。だから商店経営も成り立っていたのでしょうが、価格自由化に移行してからは、大規模資本のスーパー・ショッピングセンター・コンビニ等が主流となり、商店街は衰退してしまいました。
小売業界だけでは無く、様々な産業も変動して今後もますます様変わりする事でしょう。ITの発展により変革のスピードはますます加速しております。
日本の基幹産業である自動車業界でも、数年後には日本メーカーが得意技術とする「エンジン」から「EVモーター」へ転換されます。
部品を含めて裾野の広い、日本の自動車業界も大転換を求められる厳しい状況となるでしょう。銀行業界についてもITによる振込や決済が普及して支店閉鎖が加速しています。
私が属する不動産業界も大きく変貌してきました。20年前には駅前に店舗を持って、ショウウインドウーに紙の広告を張っていれば安泰でした。(何もしなくても客が入店した)
その後、インターネットの普及により、各種ポータルサイトに膨大な物件情報をアップすれば、お客が自由に検索して現地集合して内見するスタイルが現在では主流です。
もはや不動産屋は、好立地に店舗を構える必要は無く、ポータルサイトへの掲載料と成約仲介手数料のバランスが経営を左右する時代となりました。資金力とブランド(ネームバリュー)を持つ業者が有利であり、小規模不動産業者は仲介業務では立ち行かない状況となっています。(小規模仲介業者は、フランチャイズ加盟しなければ仲介し難い)
昔ながらの不動産屋は、インターネットに対応できず廃業や倒産など淘汰されて行きます。未だにメールすらできずFAXを要求する業者も有り、この業界の奥深さや遅れを感じています。
ところがインターネットすら利用していない不動産屋が存在するのに、最近では物件広告もインターネットからSNSへと変革が進んでいます。
今後は万民向けからピンポイントへの時代となってきたようです。私も何とかインターネットやユーチューブまでには対応していますが、LINEやインスタグラム・ティックトック等には適応しておりません。
関係者立会いのうえ、紙ベースの契約書へ関係者の捺印が必須だつた契約業務も、昨年からオンライン契約が可能となり契約書データへのデジタルスタンプ方式が解禁となりました。
不動産業界へもDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が押し寄せており、還暦を迎える私には対応能力が有るのか不安になります。必死に覚えても直ぐに忘却してしまいます。政府は70歳までの就労を推進しており、最新のデータによると70歳までの就労に日本の3割の企業が対応しているそうです。私の父の時代は55歳定年制だったので、今は亡き父の「還暦祝い」の時は、孫達を抱きながら悠々自適な生活をしていました。(30年前の事です)
便利な今の時代が良いのか?昔が良かったのか?新年から考えさせられました。
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