トルコ・シリア大地震。
2023/02/12
トルコとシリアの国境付近で、マグニチュード7.5以上の大地震が2回も発生し、日本の東日本大震災以上の死傷者が出ており、甚大な被害が発生している。
東日本大震災での死者数は1万5859人であったが、今回の地震ではトルコ・シリアで既に2万4千人を超える勢いである。
巨大地震は岩盤プレートの境目で起きると言うが、今回もアラビアプレート等が複雑に絡む境目で発生している。
今回の被災地で甚大な被害が出たのは、建物の構造に問題が有るようだ。日本のような厳しい建築規制が無く、伝統的なレンガ積層構造にモルタル塗りで化粧しているような建物である。
鉄筋コンクリート造では無いので、横揺れには極端に弱く崩壊しやすい。
日本のように地震が頻繁に発生しないので、地震対策に注力していなかったのが悔やまれる。
日本からも緊急援助隊が現地入りして救助活動を行っている。日本を含めた世界各国から迅速な対応が行われていることは不幸中の幸いである。
戦争中のロシアとウクライナも、激しく対立しているアメリカや中国も支援を行っている。巨大災害時には世界が一つになれるなら、紛争も解決できないものだろうか?
今回の被災地のシリア北部地域は、地政学的に難しい場所である。シリアが12年以上も紛争状態にあり、被災地は反体制勢力の支配地なので、正確な被害情報が入ってこない。
トルコへの支援は問題無いが、シリアへ支援したくともアサド政権へ支援するのか?反体制勢力へ支援すべきなのか?世界が困惑しており必要な救援物資を送れない状況である。
シリアでは政府軍と反体制派軍・IS軍が三つ巴で戦闘しており、ロシアがアサド政権を支持しているが、西側欧米諸国は反体制派を支持している。
複雑な政治状況に関係なく、純粋に被災者を支援できないものか?この様な時こそ国連に頑張ってもらいたいものである。
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