とんだ「茶番劇」の解散騒動。
2023/06/18
衆議院解散をめぐる与野党の攻防が、とんだ茶番劇で終焉した。
野党による内閣不信任案提出は、毎年の通常国会終了時の年中行事のようなセレモニーとなっていたが、今回は岸田総理が伝家の宝刀の解散権を行使するのでは無いか?と騒動になった。
衆議院の任期が半分にもなってないが、G7で支持率が回復した岸田総理が、今のうちに解散総選挙に出る事を考えている。との憶測が永田町界隈に蔓延した。
この動きには選挙準備ができていない与野党双方が困惑した。国会会期末の年中行事である「内閣不信任案」提出は、野党が存在感を示せる唯一のパフォーマンスであり、本気にされては困るのである。
内閣不信任案が可決されたことは過去に4例しかなく、圧倒的多数を有する与党は簡単に「否決」できるのに、国民に信を問うために解散権を行使するのは権限の乱用かもしれない。
結局のところは、岸田総理が薄ら笑いを浮かべながら「今国会では解散はしない」と表明したので、野党が安心して恒例の内閣不信任案を提出できた。
この内閣不信任案を、与党や保守系野党が反対して粛々と否決して一件落着である。
今回の騒動は、いつも批判されている岸田総理が野党に仕返しをしたような茶番劇であった。野党第一党である立憲民主党の泉代表にチキンレースを仕掛けていじめたのが真相である。
野党は選挙協力の体制を構築する事も出来ず、日本維新の会や国民民主党は半分与党のようなものである。与党も公明党との選挙協力体制がギクシャクしており、全選挙区への候補者擁立も完了しておらず、与野党そろって解散総選挙は避けたいのが本音である。
結果的には落ち着くところへ落ち着いたが、この騒動は何だったのか?国会における自民党と他党との勢力関係が「一強多弱」状態であることから起こる現象であろう。秋の臨時国会では増税問題がいよいよ勃発するだろうから、本当に国民に信を問う事態はおのずと訪れる事だろう。
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