イスラエルがガザ地区へ地上侵攻し、ガザ地区にいるパレスチナ人の被害が甚大化している。

イスラエルが、パレスチナの武装組織ハマスから攻撃を受け、ユダヤ人を拉致され人質にされた事は悲劇であるが、報復の度合いが「やりすぎ」である。

イスラエル側の死者数が1400人に対し、パレスチナ側の死者数は9000人を超えている。倍返しどころか既に６倍返しで、パレスチナ側の死者数は毎日増加している。

ガザ地区は10㎞×40㎞の狭い地区であり、この狭い範囲内に200万人が暮らしている。しかも高い壁で覆われ逃げ道が無い。そこに毎日何百発ものミサイルで空爆している。

戦闘員では無い一般市民が被害に遭うのは当然の事である。イスラエルの言い分としては、ハマスの地下トンネルを破壊して壊滅させるとの事だが、地下トンネルの範囲が広く一般市民への被害は不可避である。

国家の正規軍であり、度重なる中東戦争を勝ち抜いてきたイスラエル軍と、武装組織ハマスとの軍事能力は「メジャーリーグ」と「少年野球」程の差が有ると言われている。

歴史的背景が有り、どちら側にも正当性が有り善悪をはっきりさせる事は不可能であるが、即時停戦が一番望ましい。

イスラエルが、ガザ地区の住民を「なぶり殺し」にしているように感じる映像が公開されると、パレスチナへの擁護デモなども世界中に広がっている。

大きな犠牲を払わなければ「平和」は得られないのか？第二次世界大戦で日本は310万人以上の犠牲者を出し、全国の都市への空爆や原爆投下で、国土が焼け野原となって敗戦し、ようやく「平和」を手に入れた。イスラエルはアメリカを見習っているのだろうか？