「寡占化」の恐怖
2024/07/21
世界的なシステム障害が発生し、世界のインフラ機関に大規模な影響が出た。
ニューヨークのブロードウェイの電光掲示板も至る所で停止している。
今回の大規模システム障害の原因は、サイバー攻撃では無くサイバー攻撃を防ぐための「サイバーセキュリティソフト」のアップデートプログラムに「バグ」が含まれていたようだ。
サイバーセキュリティソフトを提供しているのはアメリカのクラウドストライク社で、パソコンやスマートフォンなどの情報をサイバー攻撃から守る「エンドポイントセキュリティー」と呼ばれる分野で、世界トップのシェア(占有率)を持つ。21~22年はシェア約18%で世界1位だった。
今回のアップデートプログラムのバグによりマイクロソフト社のOSである「Windows」が起動しなくなった。Windowsは世界のパソコンの70%に搭載され、同社のクラウドのシェアも世界の20%であり、この圧倒的な寡占化のシェアにより大規模な障害となってしまった。
私も「Windows95」でパソコンを覚え、現在もWindows(Microsoft365)を利用している。クラウドストライク社のセキュリティソフトは大規模なインフラ関係に強く、特に大企業にて利用されているので、今回のように大規模な影響が発生してしまった。
今回のようなシステム障害は今後も発生する事だろう。そもそもプログラミングソフトは生き物のようなものであり、常に不具合の修正やセキュリティーの強化等のアップデートを行わなければならず、100%の完璧な更新作業は有り得ないと思う。我々は便利さを享受する代償として今回のようなリスクも許容しなければならないのだ。肝に銘じよう。
まずはお気軽に無料相談
居住用や収益用物件等の不動産取得や、新築・リフォーム・入居者募集や賃貸管理等、
不動産や建築に関する事なら、何でもお気軽にご相談下さい