インフラ崩壊は「生活崩壊」
2025/02/02
埼玉県八潮市のメイン道路が突然陥没し、その穴が徐々に大きくなりエライことになってきた。
転落したトラックの運転手の救出ができず、もう6日も経っている。
当初は、トラック運転手の方とも会話ができ、すぐにでも救出されるかと思っていたが、穴の内部の更なる崩落が進行しており、二次災害の危険性が高く救出作業ができない。
トラックの荷台部分を引き上げる作業の最中に、更に大きな別の陥没穴が発生し、いつの間にか2つの穴が一つになってしまった。
この陥没の原因は、地中にある下水道管(直径:4.75m)が壊れて、そこへ土砂がどんどん流入して周辺の土砂を押し流しているようだ。
日本のインフラの欠点だが、道路の地中には上水道・下水道・都市ガス・工業用水・雨水管・用水管・NTT管など、実に様々なインフラ設備が埋設されている。
運悪く、今回の陥没事故現場は「広域下水処理場」の近くにあり、上流域の12市町村からの合流した下水が流れており、とても太い下水管が埋設されている場所であった。
埼玉県は、この下水道本管に流入する地域(12市町村)の住民に、下水道の使用を控えるように要請しているが、水を流せなければ生活は成り立たない。
都市部の良い所はインフラが整備されている事だが、老朽化による維持管理や更新工事が追い付かず、この問題は全国共通の問題である。
二次災害を防止しつつ、トラック運転手を救助するために、30mのスロープを造り重機を投入しようとしているが、依然として漏水が止まらず作業が中断している。
最新のインフラ技術として、公道の地中にトンネルを造り、このトンネル内に上水道・下水道・ガス・通信等を集中させる「共用ドンネル方式」が有るが、潤沢な予算を持つ東京都ぐらいしか整備工事を実施していない。少子高齢化でますます人口が減り、財政難となる日本でインフラ整備は重要な課題である。
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