G７広島サミットが開催中であるが、今のところ大成功と思える。

岸田総理の地元開催は長年の悲願であり、核保有国を含めた先進諸国の首脳が一堂に会して原爆資料館や平和記念公園で献花した意義は大きい。

世界で唯一の核兵器被爆国で、被爆地「広島」で開催される首脳会議のインパクトは大きい。世界の非核化や核開発防止に向けた宣言も採択された。

急遽、ウクライナのゼレンスキー大統領も緊急来日して世界の注目を集めた。

特にグローバルサウスと言われる新興国の代表格であり、ロシアとも深い関係を持つインドのモディ首相との握手画像は象徴的であり、ロシアの孤立化を印象付けた。

近く反転攻勢が予測されているウクライナのゼレンスキー大統領は精力的に外交しており、ロシアのプーチン大統領と対照的な動きをしている。

ゼレンスキー大統領以外にも、グローバルサウス各国や韓国、中国の進出が危惧される南西諸島の島国の首脳達も招待されている。

G７先進諸国連合の創設当時は世界のGDPの６割を占めていた。現在は中国等の新興国が躍進してG７だけでは４割に縮小してしまった。（G２０なら８割）

現在のG７は、G２０の国々の中で自由主義の老舗国家の様相を呈しているが、世界への影響力はまだ捨てたものではない。

間も無くG７サミットは終了しますが、岸田政権はこの外交成果を糧にして６月解散説が浮上している。総選挙で大勝すれば岸田長期政権も視野に入ってくる。