SNS時代の政治活動。
2024/05/19
選挙妨害容疑で、政治団体「つばさの党」の幹部3名が逮捕された。
機動隊を投入しての政治団体への家宅捜索や幹部の逮捕など、戦前の権威主義的な世の中を思い浮かべたが、内容は全然違う。
逮捕容疑は、他候補への選挙妨害行為(迷惑行為)なのである。稚拙で品の無い暴言や行為はお粗末極まりないものであった。
逮捕された「つばさの党」の黒川代表は、「民主主義への挑戦だ、表現の自由への侵害だ」とうそぶいているが、その言葉をそっくり返したい。
戦後の日本国憲法には、結社・集会の自由や表現の自由は、最も重要な保障されるべき条項であるが、つばさの党の言動には政治信念を全く感じられない。
政治団体とは名ばかりで、本当の目的は動画再生数を上げたい「迷惑系ユーチューバー」だと私は思う。(動画のタイトルがウケ狙いである)
ユーチューブは、再生数が多ければ多いほど広告収入が入り、フォロワー数が多いユーチューバーへ広告が付きやすいビジネスモデルである。
逮捕されたつばさの党の3容疑者は、家宅捜索のニュースが全国放送されると大喜びしていた。これで有名になりユーチューブ動画の再生数が増えるからだ。
国会に2議席を持つ「NHK党」もつばさの党と関係が深い。国民もバカでは無いので、興味本位で関心を寄せても当選させるまでの投票行動には及ばない。
SNS時代となり、マスコミが取り上げなくとも自ら発信できる時代となった。日本は戦争責任の反省から、特に政治活動への弾圧がタブーとされている。しかし、政党を名乗り好き放題する団体への規制は必要である。憲法を尊重しつつも偽の政治団体を排除する基準が必要である。今後、今回の逮捕事件の裁判が行われ、たぶん最高裁まで争う事が予想される。新しい時代のSNSを利用した政治活動について大いに議論すべきである。
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